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わたしのために家事をしないで

わたしの血液がゆたかな脂で満たされてしまう から

わたしのために家事をしないで

わたしがどんどん ふとってしまう から

あなたがすっきりするためだけに 

わたしに向かって わたしを使って 家事などしないで

世話をされるということの爆音を 世話をするひとは たぶん聞かない

あなたに世話をされたおかげで太ったからだで 殺そうとしたり 怒鳴りつけたりしなきゃ わからないのかしら

♪美味しいものを たっぷりどうぞ♪

動けない 何もできない わたしが どんどん ふとって ゆく 

この世の果てのような うるさい掃除機を どうかかけないで

文句の付けようのない 美味しそうな夕食を どうか作らないで

どうか どうか・・・いつもそう言っているのに

怒るどころか 微笑を投げかけて

愛しているから当然さ なんて どうか言わないで

また また ふとってしまう だめだ ふとってしまう だめになる ふとる だめになる・・・・まだ 気はたしかだろうか ありがとう いやだ ふとる いやだ だめだ ありがとう でも・・・・

あなたがさっぱりするためだけに 耳障りの良い言葉を かんたんに ぶつけないで

あなたが覚えてもいない 優しげな言葉ほど 痕が残って 痛いのだから

だめにする だめにする あなたの家事が だめにする

もう逃げるしかなくなるじゃないか

もう逃げるしかなくなるじゃないか

もう殴るしかなくなるじゃないか

もう殴るしかなくなるじゃないか

あなたに家事をされるたび わたしの血液は汚濁し 疲弊し 矛盾し 黒さを増して わたしはあなたを 罵倒し 見下し 怒鳴りつけるだけしか 出来なくなってしまう

世話をされるということの爆風を 世話をするひとは たぶん浴びない

あなたひとりが爽やかな風を浴びながら洗濯物を上手に干すよ

もう わたしのために家事をしないで

だめになってゆくことさえ そのうち もしも わからなくなってしまったら

もう わたしのために家事をしないで

だめになってゆくことさえ そのうち もしも わからなくなってしまったら