・ジョジョ
ココらへんから荒木先生の変則バトルセンスが冴え渡りはじめる、呪いのデーボ戦。
「一発貰わないとパワーを発揮できない」「本体火力が弱い」「一発勝利な異能力がない」などのハンデを抱えまくったエボニー・デヴィルとのバトルをしっかり面白くするべく、いろんな仕掛けが見られた回でした。
一部を思わせるホラーっぽい演出が緊張感を増していて、非常にグッドナイス。

全身を束縛され、視界を封じられ、おまけに頼れる仲間はみんなコーヒー飲んでるというハンディキャップマッチも、特殊な敵とのバトルを盛り上げる重要な要素。
JOJOは頭脳バトルとよく言われるけど、基本的には「どうやったら戦いが面白くなるか」という基本思想の上に、いろんなシチュエーションが乗っかってる漫画だと思う。
エボニー・デヴィルの奇っ怪な動きを切れ味よく見せたアクションとか、無辜のホテルマンさんの死に憤るポルポルくんとか、やっぱ"熱い"ところできっちりアツいのがこのアニメの強さだんなあと再確認できる回でした。

 

・ソウルイーターノット
エロージョン先輩の頸動脈切りはシュタイン先生が超技術でなんとかしてくれたので、レズが別れるの誰を選ぶのの話を進めることになった。
いや……判ってんだけどね友情の話だってのはさ……でもNOTはなんか爽やかな中でシットリしててめんどくさそうで……。
そこが良いんだけどサ。

ノットはふんわかほんわかしたゆっるい日常が本分であり、ブレた時は強烈に戻す力が働くわけですが、同時に本分を楽しむためにはスパイスが必要。
今回のアーニャの追い込みは、なかなか気の利いた一発だったように思います。
こういうのがないと、無限にゆるゆるしていくからネ……死人も出るからねこの世界。
きっちりエンドリミットを切られたのも、ダラダラしない劇作姿勢に好感持ちますナ。

 

・チャイカ
いかにもな箸休め回、とは言うものの、魔法の発動原理だとか、ガズ帝国の一般臣民がどういう存在だったかとか、地道な世界観の隙間埋めをやった回でもある。
俺はアニメチャイカの生活感溢れる所かなり好きなので、こういう回が出てくれるのは嬉しい。
悪の帝国でもボンクラ国民共はぼんやり暮らしていて、国がなくなってもたくましく生き延びているつー視点も、地に足の着いた安心感があって好き。

前回極まったチャイキチであることがバレたアニサマですが、チャイカの方もまんざらじゃない、つーかべた惚れであることを再確認。
主人公-ヒロイン間で濃い目の矢印出しつつ、三人目であるアカリをコメディ的にもアクション的にもキャラをしっかり立てることで、関係を閉じさせない主役チームの作り方、やっぱ好きだなぁ。
ワンクッション挟んで、次回からまたメイン話が回りそうであり、これも楽しみですな。


・アイカツ
"WMの美月じゃない方""鬼の足かせ"ことみくるちゃん、初の個別回でした。
前回おとめが他人に寄り添うタイプのトップとして存在感をアピールし、負けてらんねぇぜとばかりに美月さんが引っ張り出してきたのは、相方が潰れるまで負荷をかけ、強引に自分の速度で歩かせるスタイル。
みくるちゃん……君は死ぬほど良くやっている……つーか死にかねない、過労で。

ズブの素人から、アイカツ界史上でも指折りの天才の相方にピックアップされ、しかも相手は一切手を抜かず走り続けるアイカツ範馬勇次郎。
これに追いつけなかった結果、数多の少女が傷つきドロップアウトしていきました。
蘭ちゃんとかね。

孤高だろうとなんだろうと走り続けるのが美月さんなんですが、そんな美月さんでも隣に誰も居ないのは寂しいらしく、ドリアカを引っ掻き回してみたり、使えるコネを全て動員してみくるに追い込みをかけてみたり、どうにかして隣で走ってくれる子を探している感じ。
圧倒的な速度で走って誰もたどり着けない領域まで駆け抜け、それをファン達が追いかけるという結果はありえても、化物的な才能とプロ意識を持った美月さんは結局一人で走るしかなく、みんなで走りたければおとめのスタイルに変わるしかない。
そして、それは圧倒的な才覚をもってる美月さんには不可能な選択肢であり、それでも単独行を受け入れきれない結果が、今回のみくるちゃんへの無茶苦茶かなぁ、という印象でした。

 

みくるちゃんは非常に良く食らいついていて、この子で無理なら誰も無理なんじゃねーかな、というレベルだった。
ぶっちゃけみくるちゃんはアイカツ界でイキイキとアイドル活動してる他の女の子たちに比べ、描写時間も短いし、印象的なエピソードも少ないし、キャラ立ちが甘かった。
今回の試練を乗り越えることで、根性最優先主義のアイカツ世界で十分以上にやっていける子だというのは見えたし、どんな時でもめげないタフネスという武器も少し見えた。


同時に美月さんという存在が圧倒的過ぎて、夏樹みくるはアイドルとしてどうなりたいのか、単独ライブをやっても見えないのが悲しい所。
今回のライブはみくるちゃんらしさのある、セクシーでヴィヴィッドな良いステージだったのですが、アレだけやっても「神崎美月の相方として、恥ずかしくないアイドル」以外の要素は薄い(お花関係がギリギリの独自要素かなぁ。あと素人?)わけで、ほんと美月さんの相方はシンドい。
メイン三人の一人である蘭ちゃんや、ゆにこ先生の奇跡的なアシストで負け分を取り返したかえユリのように、みくるちゃんが美月さんのおヒキを引退して、アイカツに居場所が残るわけではないつーのがどうにもこうにも。

その上で、アイカツおじさんたちにギスギスした空気をまき散らしたランキング公開という目安をわざわざ設置してまで今回の話をやったのは、今後神崎美月の孤高(とそれをどうしても受容できない人恋しさ)を詰める布石かなぁ、とも思いました。
単独のエピソードとしてみても、みくるちゃんの現在の立ち位置を確認し、足らないものを埋める回として十分以上の仕事はしてるんですけどね。
ただ、今回提示された苛烈さはアイカツとしては久々にコアなもので、それはセカンドシーズンでドリアカとぬっるい慣れ合いしてた時代にはちょっと足らない部分であり、この激しさと厳しさがあるからこそアイカツは女児アニメのエッヂランナーたり得ているとも思います。
今回かなりの激しさでそこを掘ってきたということは、サードシーズンの神崎美月のテーマ、わざわざ夏樹みくるを選んだ理由というのを、今後扱うのかな、と。
それ故、ラストにマスカレード超えという爆弾を投げてきたのかなぁ、と。

今回のエピソードが、今後の展開の中でどういう爆発を見せるのか。
これから先のWMが楽しみになる、いい回だったと思います。
……ホンマ美月さん、もう女の子を壊すのは止めてくださいネ。